104.日蓮聖人と弟子・信徒の相関図(伝承)

○日蓮聖人と弟子・信徒の相関図(伝承)

日蓮聖人を庇護していた弟子・信徒について、『産湯相承事』・『御書略註』、『宗祖の母・梅菊「畠山重忠有縁説』の一考察』(石川修道。『現代宗教研究所』第四十二号)などを参考としますと、凡そつぎのようになりました。参考のため示します。

 

                      ――兄印東祐信    ―智満丸日裕上人

                            ――――――福徳丸日成上人

                         さじき女房

―曽我祐成

河津祐泰―――曽我時政          池上康光  ―――宗長

―律師(自害)         ――――――――宗仲

                      ――姉         

               印東祐昭              日女御前?(平賀氏)

    工藤祐経        ――――――――日昭上人     清原氏女

      ―――伊東祐時――(母)

 ――万劫御前  (大和守) (妙一尼 )   平賀有国

               (桟敷尼 )     ―――――――日朗上人

  ―八重姫                ――(妙朗尼) ――妙恩尼(浜松妙恩寺)

                          ―――――――日像上人(経一麿)

                        平賀忠治   ――日輪上人(池上三世)

                               ――(娘、日妙尼の説がある)

―伊東祐清  ―――比企朝宗――朝時――名越光時――江間親時-----四条金吾

                ―姉若狭局―竹御所―頼嗣(五代将軍)

―――比企能員――――――比企能本(大学三郎)

   ―比企尼 三女

       妙本           時氏

  ――――――――――――丹後内侍     ―――――時頼―――時宗

               ―――――松下禅尼        ――貞時

  ―――――平賀朝雅  ―安達盛長―景盛―義景――――泰盛―――娘

平賀義信                   時房  (城介)

      ―娘                

牧の方   ―義時    ―安達遠兼―遠元――娘

     ―――――政子             ―菊の前 ―亀姫(生母?)

時政    ―娘    大野吉清・・・・・・・・――――梅菊(菊姫・梅千代?)

           ―重保        曽谷教信      ――日蓮聖人

              ―貫名重忠

      畠山重忠               ―弟実信―小林実長―日向上人(男金) 

祐家―――伊東祐親――――河津祐泰

工藤惟職―惟継―家継(祐隆)―  (伊豆伊東荘の領有争い)

                  ―工藤祐継―――――――――工藤祐経

                   池上   ―宗仲

        ―伊東祐時       ―――――宗長

  工藤祐経―――姉娘(妙一尼)  ―姉

          ―――――――――三男日昭上人

         印東祐昭     ―印東祐信 御所桟敷を守護する役目

平賀有国

                   |――――日朗上人

                  ―娘(妙朗尼)

                   |―――――日像・日輪上人・妙恩尼

                   平賀忠治 ―娘宗仲の妻、日妙尼?

ただし、『日蓮教団全史』(二六頁)に、母を梅菊とするのは後世粉飾の伝説といいいます。また、小湊の母親は日蓮聖人の乳母であって実母ではないという説があり、此辺の信憑性は現在も課題として残されています。