18.授記(じゅき)とは未来に仏になる予言のこと

 (10月18日の勉強会ノート)
 仏弟子は数十年にわたって釈尊の教えを受けてきました。
 その仏弟子が「仏」になる認許を受けたことを授記といいます。
 それは、42年を経てやっと説かれた法華経の教えによって可能となりました。

 授記品第六のお経では次の仏弟子が受記されました。
 カショウ      光明如来
 シュボダイ    名相如来
 カセンネン    閻浮那堤金光如来
 モッケンレン   多摩羅跋栴檀香如来

 声聞と言われる二乗の仏弟子が受記を受けるのは法華経だけであり、他のお経には説かれていません。
 法華経が勝れたお経であることの証明であります。

 仏教は釈尊が説かれた教えです。
 50年間にわたる教えです。
 教えを受ける者も数日から50年の者もおります。
 最初は赤子を育むように教えられたことでしょう。
 母乳やミルク、次に離乳食、成人になると普通食になるように釈尊の教えも内容が深まっていきます。幼稚園から小学校、中学、高校、大学というように、高度な教え、あるいは、本来説きたかった真実の教えと進められていきました。
 仏教は皆同じと言うのは、一面しかみていないということです。

 法華経は釈尊が72歳から80歳にいたる過程に説かれた真意を表わしたお経といえます。
 声聞、アラカンといわれる仏弟子が、仏になる授記を受けたことは法華経の現実の救いを証明していることになります。
 深く信心を保ちましょう。