22.「その時に宝塔のうちより」   (3.18 勉強会ノート)

 法師品(ほっしほん)第十のお経は、お弟子さんに法華経を説くことを勧めます。
 未来に仏になることの認許である授記を受けたということは、習い事では師範の免許を受けたということと同じです。師範になりますと、それを伝授していかなければなりません。釈尊はお弟子さんに、次はあなた達が法華経をお弟子さんに教えることを勧められました。

  衣・座・室の三軌(いざしつのさんき)
 仏弟子は法華経を説く時は、釈尊と同じく如来の衣を着るように、また、同じく座し、室にいると同じように説きなさいと勧めました。
  如来の衣・・・・・・柔和忍辱の心
  如来の座・・・・・・一切法空
  如来の室・・・・・・大慈悲心

  迫害があるが諸仏に護られる
 釈尊の在世でも怨嫉(おんしつ)があった。未来もある。
 しかし、法華経を説くものには、諸仏が護念すると説きます。

 宝塔品第十一
  多寶仏の証明
 「そのときに宝塔のうちより大音声(だいおんじょう)をもって歎(ほ)めてのたまわく」と多寶仏があらわれて、釈尊が説いた法華経は真実であることを証明します。

  二仏並座(にぶつびょうざ)
 釈尊と多寶仏の二人の仏様が宝塔のなかに並んで座られます。

  曼荼羅本尊(まんだらほんぞん)
 中央に南無妙法蓮華経。(中央首題)
 両脇に南無釈迦牟尼仏・南無多寶如来

  南無妙法蓮華経
 妙法蓮華経に帰依する。
 妙法蓮華経の五字に釈尊の全てが秘蔵されている。
 妙法蓮華経とは法華一部経のこころ
  (日本という二文字に都道府県が含まれるように)