23.三箇の勅宣(さんかのちょくせん)

                            H18.4.18勉強会ノート
 多宝仏が座られている宝塔の中に釈尊は入られました。
 仏弟子は釈尊の尊いことを知りました。
 寂しさも感じました。
 ですから、「私達も釈尊のおそばに上げて下さい」と頼みました。
 今まで一緒に寝起きをし、食事をしてきた釈尊が、急に遠ざかるような気がしたのではないでしょうか。手が届かなくなり、言葉さへかけれないことは寂しいことです。
 釈尊は、神力をもってお弟子さんを虚空の宝塔のそばに連れてきました。
 釈尊はお弟子さんに、慇懃(いんぎん)にそして厳しく、「私が死んだあとに、この法華経を説きなさい。誰かその誓願を起こす者はいないか」。
 そして、「私の今でも迫害や困難がたくさんある。滅後はなおさら困難が大きいだろう。それでもこの法華経を説くことを誓いなさい」と三度、言われました。
 これを、「三箇の勅宣」といいます。

 宝塔品のお経には次のように説いています。
第一の勅宣
 誰かよくこの娑婆国土において広く妙法華経を説かん。今まさしくこれ時なり。如来久しからずして当に涅槃に入るべし。仏この妙法華経をもって付属してあることあらしめんと欲す」
第二の鳳詔(ほうしょう)
 諸々の大衆に告ぐ、我が滅度ののち誰かよくこの法華経を護持し読誦せん。今、仏前において自ら誓言を説け」
第三の諌勅(かんちょく)
 もろもろの善男子、我が滅後において誰かよくこの経を護持し読誦せん、今、仏前において自ら誓言を説け」

 第一「付属有在」  第二「令法久住」  第三「六難九易」

 虚空において、釈尊・多宝仏・十方分身(じっぽうふんじん)の三仏の御前においての言葉でした。
 釈尊は、自分が滅した後のことを考えておられたのです。
 その心は、法華経を絶やしてはいけないということでした。
 三仏がそろっておられる所で、説かれたことは法華経にしかありません。