|
勉強会ノート 7月18日 二箇の諌暁 ・提婆達多が天王如来となる ・八歳の龍女が仏となる 法華経の教えはすべての人を仏とすることができる。 釈尊はそう言いました。 それは、法華経のみにその力を備えたからです。 釈尊は42年の仏教の大成を法華経に集約されました。 日蓮聖人は、末代の私達が成仏する道は法華経にしかないとして、法華経を信仰することを勧められました。 釈尊はそのために提婆品を説いて、仏弟子に滅後に法華経を説くことを命じます。 それが、二箇の諌暁です。 そのところを、日蓮聖人は『開目抄』に、 「法華経の時こそ、女人成仏のとき悲母の成仏もあらわれ、達多悪人成仏のとき慈父の成仏もあらわるれ、この法華経は内典の孝経なり。二箇のいさめ了(おわ)んぬ。いじょう五ヶの鳳詔におどろきて勧持品の弘経あり。」 と書かれています。 諌暁とは「いさめさとす」ことで、釈尊は宝塔品において、高貴な菩薩にたいして法華経を広めるよう勧めました。また、自分からも誓いを立てるよう望みました。 仏教の真実の教えに、積極的に導き入れるために諌めさとしたのです。 提婆品においては、二箇の諌暁である悪人の成仏と龍女の成仏をあげました。その理由は、これほどまで尊い法華経であるのだから、何があっても広めなければならない、ということを強調されたのです。 次回は、提婆品の二つの成仏について勉強したいと思います。 |
|