6.迹門と本門(しゃくもんとほんもん)

 法華経は28の章から成り立っています。
 28の章を28品(ほん)といいます。
 古来は28品を巻物にして保存し、また読経しました。
 この巻物が8っつありましたので8巻といいます。
 8巻が揃って法華経の1部経といいます。
 これを、1部8巻28品といいます。
 これが法華経のお経の中身です。

 さて、法華経28品を前半分と後ろ半分に内容を分けることができます。
 前半(ぜんはん)と後半(こうはん)です。
 前半は序品第一から安楽行品十四まで。
 後半は湧出品十五から勧発品二十八まで。

 前半を迹門といいます。
 後半を本門といいます。

 迹門と本門の違いは釈尊の仏としての違いでした。
 釈尊は42年目にして法華経を説かれ始めます。
 この法華経は霊鷲山(りょうじゅせん)という所で説かれました。
 法華経が説かれた場所に因(ちな)んで、霊山会座(えざ)とか、霊山会上(えじょう)といい、略して霊山会ともいいます。日蓮聖人の御遺文にたくさん使われますので覚えて下さい。
 迹門までの釈尊は19歳出家、30歳成道の仏でした。
 しかし、本門の釈尊は生まれるはるか以前からの仏であることを明かされました。
 これを、
 迹門の釈尊は始成正覚の仏。
 本門の釈尊は久遠実成の仏。
 と言います。

 日蓮聖人の教えはこの本門を重視しています。

 次回は法華経の序品第一に入ります。