7.序品第一 (勉強会ノート 5月18日)

 テキスト『日蓮宗の教え』4頁に入ります。
 序品第一のお経の前に無量義経というお経があります。
 これを開経といいます。
 『開結』の開のお経になります。
 無量義経では釈尊が過去42年にわたって、いろいろな方法で教えを説いてきたことに対し、それらたくさんの教えの根本は一つである事を説きます。
 無量という限りない教えを説いてきたが、それらは実は一つの法に収まると言われました。
 それは、「無量の義は一法より生ず」。
 そして、「一法より無量の義を生ず」と言うことでした。
 釈尊は、いよいよ根本である自らが「真実」と言われた法華経に入られます。

 テキスト
 法華経を説く前に釈尊は座禅のような姿、それを無量義処三昧と言いますが、三昧という静かに座っておられました。
 次第に、空から花が降り、大地が振動し、釈尊の眉間から光がでて遥か先の地球以外の惑星を照らしだし、しかもその世界の菩薩たちの姿を映しだしす。
 これを此土の六瑞、他土の六瑞といいます。
 ようするに、今までに見たこともない不思議な光景があり、それにつれてたくさんの菩薩をはじめ二乗、梵天、帝釈、天、龍、八部衆という人々が釈尊の周りに集まり始めます。

 弥勒菩薩は文殊菩薩に、これはどういうことなのでしょうか、と皆の疑問を代表して聞きます。
 文殊菩薩は、過去のことからすると、妙法蓮華経というすばらしい法が説かれる前兆ではないかと答えらて序品は次の方便品に移ります。
                次回は方便品に入ります。テキストのある方はお持ち下さい。