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釈尊は50年間、多くの国において教えを説きました。 その教えは相手に応じて説かれました。 深く真実の教えは直ぐには説かれませんでした。 それは機根に違いがあるからです。 機とは能力。 根とは性分。 仏教では上・中・下の三つに分かれるとします。 上機・上根。下機・下根といいます。 これら複雑な機根の人を対象にして教えを説かれました。 直ぐに理解出きる者。 なかなか理解できない人。 すぐに飽きてしまう人。 ゆっくりだけど毎日ガンバル人。 これらの人を導くには方法が必要です。 それを方便といいます。 そして42年間がたちました。 釈尊は一定のレベルに達したのを確認して教えを説かれます。 「正直に方便を捨てて、ただ無上道を説く」 「まさに真実を説くべし」 と法華経の方便品に説かれています。 それは、すべての生きとしいける者は仏という境地に到達できる。 ということでした。 これを、「二乗作仏」。 これを、「一仏乗」。 また、「開三顕一」といいます。 それは、私たちには仏性(ぶっしょう)があるからなのです。 (平成16年7月18日) |
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