12.尼さんのインド旅行記(7)

 獅子頭の上部には、かつて法輪を表象する大きな刻石が置かれていましたが、今は残っていません。この獅子頭はインド国家の紋章になっています。
 ここでも子供達が執拗に民芸品を売りに来ます。昼食後、サリー工場を見学しサリーを一枚買う。工場というから日本の工場のように考えていましたら以外に小さく家内工場的である。
 ベバレスでの一日を終え、二班に別れて夜行列車でゴラクポールに向かう。この汽車は囚人を乗せて運ぶ列車で、窓には二本も鉄棒があり、腰掛は電車のような腰掛で、それも日本の電車の腰掛はフカフカしているがインドはただ板をならべただけ。それでも朝5時まで乗ると思えば、少々でも横になろうと思ってモーフをしいて横になり、そのままぐっすり。
 20日。早朝ゴラクプ^ルに到着。インドで始めての列車の旅。駅に着いてもホームに降りるまで一時間くらいかかった。やはりインドはのんびりしていてイライラしたことも度々あって、日本と違い大陸的である。ゴラクプールの駅でバスに乗りましたが、歳のころ15.6歳にもなる女の子と言うても母親が子供を小脇に抱えて何かくれと手を出しており、その横に檀那さんらしく、これも若くて16.7歳くらいの男の人が付いておりました。インドは7.8歳くらいで結婚をして15歳くらいで、もう二人も子供がいる人もおります。
(つづく)

     月を見て 印度の月も 変わりなし
     追分唄い 国思ひ 印度の空に星ひとつ
     異国の地に 恋し風が ふき入るかな        日延

 インド語   こんにちわ・・・ナマステ    さようなら・・・アチャーン
         食べる・・・カーナ   寺・・・マンデル  水浴・・・スナーン