101.人の命を大切に         高橋俊隆

人の命を大切にしたい                 高橋俊隆

すべての人たちはコロナ感染の脅威におびえています。そして、ワクチンや治療の進まない現状を嘆いています。

世界と比べて日本はこんなに危機意識が少なかったのか。国内においても都道府県によって違いがあり、東京都内の区によっても大きな違いがはっきりあらわれています。

個人情報と人命のどちらが大切なのか。一番なげかれておられるのは天皇陛下と思われます。国と人の平穏を望み平和のために神に祈られておられるからです。

2年ほどの国内の状況からみて、この混乱を収めきれなかったのは政治を司る人たちと言えます。一度の接種もしていない人たちがいるのに、三回目のワクチンを確保したので安心して下さいという言葉には辟易しませんか?

私たちにできることは予防することです。コロナに感染した病人を必死に治療している人がいるのに、平気で酒を飲み暴れ回っている人もいます。そういう人も看病してもらっています。自分が感染して手厚い治療してもらって、自分の行為を反省している人も大勢います。

善悪は一枚の紙の表と裏のようなもの。人は善と悪の両方をもっていて、それを管理するのが自分自身なのです。反省することにより、より善の心を強くする人もいますので、人は尊重されるものと言えましょう。その過程の心を養うことが現代の欠けてしまった社会構造と思われます。

「人を大切にする」、という当たり前のことをどこかに忘れてしまったのかも知れません。自分が愛情をかけることにより相手が応じてくれる、釈尊の教はここにあると思います。自分の命を惜しまずに人を慈愛される釈尊、それに近い行動をされて感染者を救って下さる方もたくさんおられます。私たちも感謝の気持ちをもって生活しましょう。