17.「伝える」
　日蓮宗では「伝える」というテーマのもとに活動を始めています。
　南無妙法蓮華経というお題目を伝えることです。

　貴方は「伝えたい」ことがありますか。
　
　私は子供をもってから、私自身を伝えたいと思いました。
　現在もそれを願いながら生活しています。
　今は父親の思い出作り、そして、性格・考えというところでしょうか。
　信仰とか教えというところまではいきません。
　できれば、私の姿を見て信仰や教えというものを知ってもらいたいと思っています。

　少子化の時勢ですが、子供は可愛いし、子供によって教えられることがたくさんあります。私のＤＮＡが伝えられているといううれしさ。私が生まれてきてよかったとも思いました。
　そして、私が死んでも私に伝えられてきた祖先の血が生きていくという感があります。
　自己満足でしょうか。

　最近は「家」を守るという時代ではなくなってきました。
　私の子供もは女の子ですが、「家」に縛られない自由にしてあげたいと思っています。

　跡継ぎがいない家では、墓地の心配があります。
　子供に負担をかけないようにと散骨を考えている人が多いようです。
　しかし、それも一抹の寂しさがあるようです。
　子供がいる家なら親の葬儀をキチンとして見送りたい。親戚や親しい人にも来てもらいたいというのが人情かと思います。

　「伝える」「伝えたい」
　私にとっては南無妙法蓮華経ですが、貴方はなになのでしょうか。