18.苦と楽

 苦はくるしみ。
 楽はたのしみ。
 何が苦しみで、何が楽しみなのか。
 それを決めるのは自分です。
 他人から見れば、どうということではないが、本人からすれば苦しみということもある。

 よくある喩え話に、重く大きな荷物を背負って坂道を登っていると、隣に小さな軽そうな荷物を背負っている人がいた。辛いので取り替えて背負ったところ、自分の荷物より重たかったという話し。

 裕福に育つと物の有難さがわからないという。
 楽しい事ばかりを経験していると、少しのことでも苦痛に感じてしまう。
 人間誰しも同じですね。

 生。いきる。
 老。としをとる。
 病。病気になる。
 死。死が近くなる。
 これが、生老病死の四苦です。
 人間は皆、同じく四苦をもちます。
 それを、いかに迎えのりこえるか。
 その知恵は自身のしっかりとした考えと信仰だと思います。

 常。この世のなかに「常」ばかりと言うことはない、無常である。
 楽。この世の中に「楽」 ということばかりはない。
 変化する社会。人間。そして自分。
 苦を苦と受け止め、楽は楽として増長しない判断をする。

 苦楽があるのは当然のことです。
 私達の心がけで苦を楽としましょう。