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1年も経てば何事も古いことになる当世。 1年前に起きた出来事も忘れ去られていく。 歌にしてもすぐ懐メロになって、唄おうものならダサいと言われてしまう。 「徳のある人」という言葉も聞かなくなった。 徳を積むというのも死語、まして善根をうえるという言葉も。 人様のためになる人になれと古人は言ったが、今はどうだろう。 韓国のテレビ番組や映画が人気を博してる。 男性俳優は物静かで理想的に優しそうだ。 素晴らしいと思うのは家族愛である。 親を尊敬する態度や言葉使いに過去の日本をみる。 親は人生の先輩のみならず、祖先の教えを伝える尊厳を持っている。 子は親を信頼して従う。 それが基調になっているように思われる。 しかし、善人と悪人がいて、そのどちらにも同情してしまう。 その人間の描き方の良さが視聴率を高めたのだろう。 驚いたのは、子供の名前を呼ぶのに姓と名を言ったことだ。 日本で自分の子供に姓までつけて呼ぶ人はいないと思う。 私達は家や祖先を知らな過ぎるのではないかと思う。 日本人としての誇りが希薄化してしまったようだ。 同時に人を大切にすることも失いかけているのでは。 公園にはゴミを捨て放題。 他人の迷惑を考えない。 それをしない人が現代の「徳のある人」かもしれない。 「隠れての功を積めば、あらわれての徳となる」 日蓮聖人の言葉である。 徳というのは功を積むことによって備わるのであろう。 とすれば 誰でもが徳のある人になれる。 小さなよい事をかげながらしていく。 そうしたら花に蝶が集まるように、楽しい人生になりそうだ。 |
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