52.宮沢賢治

先が見えない時代になったという。
働く場への不安と、給料の不満が積もる。
20代から働き始め60代で定年となる。
突然の解雇。内定の破棄。派遣切り。
まともな理由はない。仕事とは何か。職とは何かを考えてしまう。
そして、お金がなければ生活できないのである。
暗い社会になる危機感を感じる。
人間は善と悪の心を同時にもっている。
怒り、貪り、諍いの心。強欲をもっている。
社会の規律が崩れれば、止め処もなく行動かするのが常である。
一番の原因はなにか。自分の「欲」しか考えないからである。
自分のことしか考えない風潮に蔓延されたのである。
自己を捨てて他人のために尽くすのが「菩薩」である。
不惜身命というのは、その精神であり、すくなくても「共生」しているのが社会である。
個人でできることと、為政者でなければできないことがある。
日蓮聖人が『立正安国論』を著したのはここにある。
また、ただ一人でも南無妙法蓮華経と唱えれば、社会もかわり、諸天善神が国を守るとも言う。
『妙法蓮華経』というお経に説かれていることを信じ、
それに従う意思が南無妙法蓮華経と唱えることである。
私はそれを信じて南無妙法蓮華経と唱えている
皆が知っている宮沢賢治は、そういう人だったのである。