64.お盆のお墓参り

お盆に、

「墓参りのために消費する時間と金と手間暇は損だ」

という意見があった。

墓参りがムダなのか、先祖を供養することがムダなのか。

親の墓にいくのもムダなのか。子供の墓参りにいくのもムダなのか。

ペットも死んだら忘れるのか。

いちばん肝心なことがわかっていない。

それは、死者の霊が存在しているということ。

無くなった者、いない者を供養することはムダと思うからだ。

だから、思い出だけを大事にすれば良いと、

自分流になっとくして、偉ぶっているように見える。

幽霊もれっきとした死者の霊である。

恨みや、悔いが残る死者がいる。

どうしても納得できないと、さまようから幽霊という。

こういう霊を慰め、恨みの心から解放させるのは、

お経の力と、生者からの供養しかない。

墓参りの風習をムダと思うより、

親の墓参りをムダと思う家族になったことが、

霊をさ迷わせるのではないか。

あなたは、子供に見捨てられても、仕方ないと思う、

そういう子育てをしましたか。

南無妙法蓮華経