71.いのち                         高橋俊隆

地球にはたくさんの生物があり、日々、誕生と死を繰り返しています。海底3000bの深海にも新たな生物が発見されています。また、絶滅の危機におちいっている生物もあります。

 人間の寿命は年々のびているそうです。日本は人口が減少していきますが、諸国のなかには増加して所もあり、地球上の人類は増えていくと想定されています。北海道は過疎化が進んでいます。これが日本の縮図でしたら寂しいものです。私たちの大事な文化や、先祖からの伝承が途絶えると思うと胸が痛みます。

 人間の命も限りがあります。今、生きていることが自分にとって幸せと感じることが、皆の願いではないでしょうか。ソチの冬季オリンピックへ向けての苦しい努力、しかし、よい結果をだせずに終わることもありましょう。その落胆は大きなものと思います。でも、私たちは同じ人間として、努力している人生に金メダルをあげたいですね。皆が金メダルを受け取れるような生き方をしたいと思います。

 地上でも海中でも弱肉強食が繰り返されています。人間の社会も同じことが繰り返されています。誰しもが願うことは、切磋琢磨して医学の発展を人類と共有し協力していくことです。人類の共存です。

 人間が最後に求めるものは、心の平安です。限りあるいのちを楽しく輝かすためには、人間の尊厳を敬うことと思います。それは、慈悲の心を養うことと、私の師匠は教えて下さいました。

 仏教が勝れているのは、私たちの永遠の生命を明らかにしていることです。私たちは死後のことや来世のことを真剣に理解することが大事なのです。