77.創価学会は本尊の会則を変更           高橋俊隆

創価学会 会則変更について

創価教育学会は昭和五年(一九三〇)十一月十八日に創立された。

平成三年(一九九一)十一月二十八日、日蓮正宗より破門

平成五年(一九九三)年十月から、日寛上人のご本尊を、お形木御本尊としている。

平成二六年十一月七日  創価学会会則教義条項が改正された

創価学会がこれまで信仰の根本としてきた、大石寺御安置の「弘安二年十月十二日の戒壇の大御本尊」を正式に信受の対象ではないと正式に発表した。

(旧条項)

この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊を信受し、日蓮大聖人の御書を根本として、日蓮大聖人の御遺命たる一閻浮提広宣流布を実現することを大願とする

(名 称)
第1条 この会は、「創価学会」という。
(教 義)
第2条 この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え、御書根本に、各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする。

創価学会の教義条項にある御本尊とは、原田稔会長の説明によると、

「創価学会が受持の対象として認定した御本尊であり、大謗法の地にある弘安二年の御本尊は受持の対象とはいたしません」

日蓮聖人が図顕された御本尊を取り払うということは、完全に否定したことにほかならない。                   FORUM21,201412、通巻227号より)

聖教新聞(118日)には、この会則改定について、「日蓮仏法の本義に基づいた会則改定」、「魂の独立から23年・大謗法の宗門とは全く無関係」、「広宣流布のための御本尊を学会が認定」との見出し。要するに日蓮正宗大石寺と日顕から訣別するための決断でした。

―これまでの本尊は、どうだったのか――(日蓮正宗)

「戒壇の大御本尊」弘安二年十月十二日   「幸福製造機 戸田城聖」

東京信濃町の総本部・大誓堂にある「常住御本尊」

学会員へ授与された「御形木御本尊」黒漆塗りの板に文字を刻んでいる

日蓮正宗の本尊は、本門戒壇の大御本尊(通称・板曼荼羅)という。また、一閻浮提総与の大御本尊とも呼ばれ、日蓮正宗の伝承では宗祖日蓮が楠樹に図顕し和泉公日法師が彫刻したとされているものである。中央に南無妙法蓮華経の題目、題目の下に日蓮の花押、題目の周囲に諸尊を勧請し、四隅に四大天王、左右に不動・愛染の梵字が書かれているのが特徴である。また、本門戒壇之大御本尊には、「本門戒壇」「願主弥四郎国重」や「法華講衆等敬白」などと添書きがなされている。日蓮正宗の末寺には、法主が本門戒壇之大御本尊を書写した曼荼羅御本尊が安置され、信者にも、法主が本門戒壇之大御本尊を書写したという曼荼羅が下附される。

現在の本尊は日寛上人の御本尊に決めた

創価学会員の御本尊は、日寛上人(日蓮正宗第二六世法主。一六六五〜一七二六)の御本尊である。創価学会は、平成五年から日寛上人のご本尊を、お形木御本尊として授与しています。これは、C作戦で、御本尊下付を停止するという暴挙を憂えた、栃木・浄円寺の成田宣道住職が、所蔵する日寛上人のご本尊を創価学会に寄進したものです。創価学会は、広宣流布を断絶させないためにお受けした。過去、日蓮正宗においては、歴代法主の御本尊が下付されてきた。故に、今も、日達上人の御本尊を所有している学会員は数多くいる。しかし、創価学会は、魔僧日顕の出現により、日寛上人の獅子王の御本尊を永遠の御本尊に決めた。諸事情で自宅に仏壇を安置できない場合は、「お守御本尊」と呼ばれる小型の御本尊の授与を受ける。この本尊も日寛書写のものである。

戸田城聖発言『大白蓮華』(昭和34年7月号9頁)「ただ、大御本尊だけは、われわれは作るわけにはゆかない。日蓮大聖人様のお悟り、唯授一人、代々の法主猊下以外にはどうしようもない。だから、仏立宗や身延のヤツラが書いた本尊なんていうものはね、ぜんぜん力がない。ニセですから、力がぜんぜんない。むしろ、魔性が入っている。魔性の力が入っている。だからコワイ」 折伏教典(昭和36年版323頁) 「信仰の対象としていっさいをささげて南無したてまつる御本尊であるから、御山においては御相伝により、代々の御法主上人様お一人が、したため遊ばされるものであり、我ら信者が云々すべきも恐れあることである」 教学基礎要語『大白蓮華』(昭和54年11月号36頁)「この本門戒壇の大御本尊を根本として、血脈付法の歴代の御法主上人が大御本尊を御書写になり、御下附くださったのが、私達の家々に御安置申し上げている御本尊です」HP「正しい宗教と信仰【日蓮正宗】/真実の仏法を知るために」