78.お彼岸のお説教より 高橋俊隆
|
仏道の修行には、それぞれの人により方法が分かれています。釈尊在世の当時は声聞・縁覚・菩薩という方々が聴聞し修行していました。その違いは声聞は四諦、縁覚は十二因縁、菩薩は六波羅密という分類があります。 四諦(したい) 苦 四苦八苦 集 貪欲 欲望 十二因縁 外縁起・内縁起 法華経『化城諭品第七』の中で、 「及広説。十二因縁法。無明縁行。行縁識。識縁名色。名色縁六入。六入縁触。触縁受。受縁愛。愛縁取。取縁有。有縁生。生縁老死憂悲苦悩」 滅 心の持ち方にある 道 正しく物事を見る「正見」自分本意ではない調和 八正道 六波羅密 波羅蜜とは彼岸(悟りの世界)に到ることです。 声聞や縁覚は自身の煩悩や欲望を離れ、生死や悟りの根本的な問題を追及します。それに比べますと、菩薩は自身の救いよりも捨身の覚悟をもって他者を救います。その修行を六派羅蜜といいます。波羅密は「度」とも言います。ですから衆生無辺誓願度と言います。 四弘誓願 菩薩が持つべき四つの誓願。@衆生無辺誓願度 A煩悩無数誓願断。 B法門無尽誓願智。 C仏道無上誓願成 法華経はこの「自行利他」の意義を説いています。宮沢賢治の思想はこの法華経の教えに従ったています。 |
|