89,共に歩む                         高橋俊隆

朝起きて先ず空を見上げます。
あぁ、今日も天気が良いなぁ、今日も雨か、と、一日が始まります。
冬は雪が気になります。
雪祭りの頃からお寺の周辺は降雪が多くなります。
同じ札幌市内でも月によって変わっています。

夏は雨が降ればいいなぁと思う日が続きます。
庭木や畑に水が欲しいからです。
でも、お寺の行事があるときは晴れて欲しいと思います。
雨が欲しいと思う人や降らないで欲しいと思う人がいて様様です。

でも、お日様があり、お月様があるということに感謝します。
あたりまえと錯覚しているのです。

同じように、みんなの力で生きていることに感謝しなければなりません。
米という字は八十八と書いて、それだけの人や手間がかかっていると言います。

衣食住のすべてが人の手によって支えられています。
衣類を作る人たち、食物を生産する人たち、住まいの建物や道具を作る人たち。 そして、あなたがいて、社会を支えています。

自然の恵みに感謝し、人々に感謝し、住んでいる大地に感謝し、
神仏に感謝し、祖先に感謝することと、日蓮聖人は教えています。
手を合わせて共に歩むこと、
それは菩薩さまと同じ道と、お釈迦さまは法華経に説いています。