126.お祖師さまを近くに感じたい                  高橋俊隆

お祖師さまを近くに感じていたい。お祖師さまは何でも見ていて下さる。

私はこのように思って毎日を過ごしています。

人が信仰について考えるのは、年を重ねて「死」という最後の時を感じ始めた頃。あるいは、自分や大切な家族、友人などが重い病気になり、体が不自由になるという、ショッキングな事件に遭遇したときに多くみられます。どうにも解決ができないことに悩む末に、神仏の世界に解決を求めます。そこから信仰に入る人もいます。

 生まれながらに、神仏に対しての信仰心をもっている人もいます。これは、前世から信仰者であった証拠です。前世に積んだ功徳を今世にも持って生まれてきているのです。


 私たちの心がけることの第一は、

お経の本を粗末にしてはいけません。お経の文字に魂があるからです。言霊というように文字にも力が具わっています。「心配していたよ」と優しく言われれば心が和みます。文字で「死ね」と書かれれば、心が痛み裂けるような苦しみとなります。お経の一字一字に仏様が宿っています。仏・菩薩が見れば金色に輝いていると言います。また、悪魔・悪鬼には火となって退散せしむるといいます。

ですから、お経の本は大切にして下さい。床の上に置くときは帛紗などを敷いて下さい。

私たちを守って下さるという気持ちを持ちましょう。ローソクの台やお線香の炉も、曲がったりしないようにキチンとしましょう。こういう心掛けがなくては、お祖師さには近づけません。私たちが、お祖師さまに近づこうとする心掛けが大事です。皆様の家の仏壇は綺麗にされていますか。毎日、毎日の少しずつの心掛けが、大きなものとなります。