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富木常忍氏・太田乗明氏・曽谷教信氏を三大檀越と言います。一説に曽谷教信氏は日蓮聖人と従兄弟であったと言われます。日蓮聖人の母の兄の子供と言われます。また、幼少時からの資金を援助した人物という説もあります。日蓮聖人より二歳、年少になるので、曽谷教信の親が日蓮聖人の家族を援助していたと思われます。また、日蓮聖人は経典などの蒐集を依頼しており、費用や手数がかかることなのですが、血族であったなら了承できることです。日蓮聖人は教信御房・法蓮上人と呼び、法蓮日礼の法号を授けられています。 曽谷教信氏は千葉県市川市の曽谷に住んでいました。のちに、法蓮寺を建立しています。このすぐ近くに富木常忍氏や太田乗明氏が住んでいます。太田乗明氏の住居が中山の大本山法華経寺です。富木常忍氏の住まいが正中山奥之院(ショウチュウザン オクノイン)です。この奥之院に東日教上人が住職となり、今日の立派な奥之院の本堂・客殿・庫裏を建立されました。奥之院の中興とされ法華経寺の131世に加歴されました。 曽谷教信氏に宛てたお手紙に、真実の僧について述べています。 「末世の僧等は仏法の道理をばしらずして、我慢に著して、師をいやしみ、檀那をへつらふなり。但正直にして少欲知足たらん僧こそ、真実の僧なるべけれ」 本日、東日教上人のご命日を迎え、昨年は余市町に初転法輪の石碑を建立し、今年は四三回忌の法要を行います。 妙覚寺は昭和39年8月に10周年記念法要を行いました。このとき東日教上人を札幌にお迎えしました。帰路、余市の内田隆雄氏や岡ア寛氏宅などに寄り法話をされています。このたび、そのときの東日教上人の録音テープが岡ア家より寄贈されました。実に40年の年月が経ち、テープの状態に危惧しましたが、奇跡的に東日教上人のテープだけは、当時の肉声のまま保存されていました。内容は第二次世界大戦の戦犯の問題や、創価学会の本仏論などに及んでいます。曽谷教信氏に宛てたお手紙の内容は、東日教上人が常々申していたことです。檀家の皆様におかれましても、正直に信仰をされますことをお願い申し上げます。合掌 |
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