162. 毎日、続ける               高橋俊隆

なにごとにも、続けることが大事です。尺八を習ったことがあり、先生が言うには一日に2時間も3時間も練習して、そのあと1週間も練習しないよりは、毎日、10分でも練習した方が上達するということでした。言われたとおり1年以上は毎日、練習しました。お抹茶も毎日、小入羽日才上人におたてして、服していただきました。1年もしていれば自然になんとか上手になるものですね。 

修行を続けることも同じと思います。毎日、積み上げていくことが大事です。日蓮聖人は川の水が絶えず流れるような信仰をしなさいと言われます。ただし、信仰は神仏との気持ちが通じているのか、お祖師さまに認められる行いをしているのか、が問われます。その人によってさまざまです。やはり、生まれてくる以前のこともあると思います。

 仏法では「識」という言葉を使って、その前世から持ってきた能力を説きます。識とは意識とか、知識、認識などに使いますように、生まれながらに持っている知的なことや、絵画や音楽や運動でも、生まれながらに備わった能力にもいえます。

 日蓮聖人は常に自分は「法華経の行者」であると述べています。法華経の信仰をしていることが大事なことと、私たちに教えてくださっているのです。毎日、お題目をお唱えする修行も続けましょう。