166.出雲の雫                                    高橋俊隆

10月9日、千歳空港から出雲空港へ。

 宍道湖に入り込むように到着。晴天にめぐまれ、どこまでも透きとおって見える景色に、神々しさとは、このような輝かしいものなのだと感じ入ってホテルに向かいました。

10日は法恩寺さまにて、お檀家の皆様と布教師の皆様にお話をさせて頂きました。

米田宣雄僧正とは大学院にてともに学んだご縁がありました。後輩を思いやるお人柄に感動しました。所長さま布教師会長さま、皆様の歓迎をうけ、ありがたく思いました。ダイコン島へ中村元先生の書斎を見に、松江城の剛勇な姿を見上げながら、車は快調に走ります。文谷上人とのたのしい小旅行。

法恩寺さまのご老様は、札幌日登寺、故佐藤光春僧正の先輩で、真間の布教研修所の懐かしいお話と写真を見せていただきました。若奥さまがすすめて下さったコーヒー。お檀家さまのやさしい眼差し、熱心に布教を心がけておられる布教師の先生や、教師のかたがたにお世話になりました。

 私のお話はいったいどうだったのか。

 精一杯の力を込めた熱意は感じていただけたと思っています。出雲空港から羽田へ飛び立つとき、おもわず涙がでました。為久寺の岡田上人、あなたを忘れられない、ということはないですから。お世話になりました。

 今年は大阪は四天王寺、三重県は伊勢神宮、そして、島根県の出雲大社の尊い所にて、日蓮聖人のお話をさせていただきました。ご縁に感謝いたします。