172..檀信徒の皆様へ  令和2年8月12日            高橋俊隆

 暑い日が続いています。台風のため湿気があるので、体調にお気をつけください。

 お盆の棚経のお参りがおわり、納骨堂の各家のお参りを始めています。例年でしたら、皆様の家族や親類の方々といっしょにお参り致しましたが、今年は密集するのを避けまして、お寺の者だけで、各家の納骨檀の前にてお参りさせていただきます。

 納骨堂のお参りは自由ですので、ご都合のよいときにお参りください。みなさまのご先祖さまや、納骨・お位牌を安置されている精霊も、みなさまが来られることを待ち望んでおられます。

 亡くなった人の生きた姿はありませんが、魂という体は残っています。そのような霊体がいちばん待ち望んでいることは御供養です。肉体がないのだから食事もしないだろうし、衣服なんかも必要ないと思われがちですが、そうではありません。

 私たちと同じようにご馳走を食べ、衣服も着るのです。その霊体が姿をあらわすときは、ちゃんと衣服を着ています。普段、好きで着ていた姿などで来られますので、家族のかたにそのことをお話しますと納得されます。

 食べ物も同じです。好物のものを喜ばれますし、それを供養してほしいと言う事もあります。料理の味付けや仕上がりにも注文することもあります。これは何も驚くことではありません。皆様の家にも行っていることでしょうが、皆さんは気づかないのです。 

 昔から私たちの親や祖父母の方々はお寺をお参りされました。とくにお盆は今の私たちよりも亡くなった精霊の気配を感じていたからです。お水や果物、お菓子、お酒など好物だったものをお供えしてください。 

いずれ私たちも分かるときが来ます。お子さんやお孫さんにキチンとお参りする大切なことを教えて、法華経の信仰を閉ざすことのないよう、心がけていただきますよう。

南無妙法蓮華経。