175..檀信徒の皆様へ  令和2年11月25日            高橋俊隆

 今年も白い雪が舞ってきました。木々の枝が生き生きと見えるのも雪が着いているからですね。冬の景色は新鮮な気持ちを呼び起こしてくれます。でも、最初のころだけでしょうか。お滝の道場に通う雪道にカンジキを履いて歩いた雪原の山を思いだします。苦労して歩いて到着しあたたかいお茶をいただくときの喜びを思いだします。

 いつかは今のコロナの苦痛が過去の苦い経験として語られることと思います。韓国は2015年に流行したMERS(中東呼吸器症候群)により、186人が感染し、38人が死亡しました。それにより直ちに感染予防のための法律を作りました。そのため個人のプライバシーは犠牲になりますが、人命を尊重したわけです。現在も大量の検査をしています。

 テレビのなかで問われているのは経済のことです。自粛をすることは誰でもが納得できることですが、生活の基盤である仕事ができない、収入も無くなる、自営の方は店を閉めざるを得ないことになっています。今は人の命を大事にすることの意見が多く見られます。

 お寺の行事も3月のお彼岸いこうは山内のみで行っています。来年の元旦のお参りも用心して山内のみに致します。お正月のご祈祷の御札は御寶前に用意いたします。皆様のご都合の良いときにお参りいただきたいと思います。御幣束は12月の13日よりお持ちいただきたく御寶前に用意いたします。

 日蓮聖人はこういう時こそ法華経は広まると言います。私たちは法華経の信仰を説かなければならないのです。お題目をお唱えしてこの困難を乗り越えましょう。