176..檀信徒の皆様へ  R2年12月7日          高橋俊隆

 合掌
 皆様いかがおすごしでしょうか。

 お寺の方は先日まで雪がありました。寒さには少しずつ慣れてきました。過去に経験のない新型コロナに世界中が困惑しています。私たち一人一人の予防の努力が必要です。

 私たちは一人で生きて来たようですが、三密を避け外出も控えることになり、あらためて大勢の人たちと共に生きてきたことを感じます。社会・国・世界を平和で幸せにする、このことを浄土として仏教は教えてきました。極意は「人を大切にする」ことです。ところが、私たちは自分を中心にした「欲」があります。でも、今こそ人を大切にしなければと思います。それを教えているのは法華経です。

 不軽菩薩という人がどのような人も尊敬したのは、悪人でも改心すれば自分よりも先に仏さまのような人になると信じていたからです。ましてですが、お寺の近所に医療関係の人がたくさんいます。毎日の通勤の姿は、やはり疲れ切った感じです。「ごくろうさまです」の一言に生き返った顔になります。ほんとうに言霊にも力があります。やさしい言葉をおかけしたいし、心温まる言葉もほしいですね。

 さて、私は11月24日に北部布教師会の講師として旭川に行ってきました。雪が多く寒い旭川でした。来年1月25日は東京の宗務院にて研修会の講師を依頼されています。また、お寺で若い僧侶の方に講義をさせていただいています。このようになれたのは若いときから支援して下さった檀家の皆様のおかげです。若い僧侶はこれから法華経の教を説いていきます。その功徳は皆様に還元されます。

 今年は御前さまが亡くなって50回忌、尼さんの33回忌でした。コロナの感染予防のため、みなさまと一緒にお参りできなかった空虚さがあります。今も偲んでひたすらお参りをするのみです。みなさんも毎日、感謝のお参りをして下さい。

 檀家さんの33回忌、17回忌などの法要をさせて頂きながら、故人が大切にした信仰をお伝えしなければならないと思います。信仰にはきっかけがあります。お祖師さま、鬼子母神さまに護っていただいた、たすけていただいたという強烈な体験があるからです。妙覚寺の檀家さんも2代目、3代目となっています。信仰を子供やお孫さんに伝えて、妙覚寺をまもり法華経の信仰の灯りを絶やさないことが私たちの生きている灯です。

 妙覚寺の護持丹精を生きがいとし下さいますようお願い申し上げます。
 檀家の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
                                                      再拝