61.私の安心

 今年最後の御会式の法要がおわりました。
 御会式は日蓮聖人が亡くなった年忌法要の日です。
 東京の池上にある本門寺は、日蓮聖人が亡くなって荼毘(火葬)をされたところです。毎年、数万人の参詣があります。万灯という桜の花をつけた纏を振りかざし、町々を練り歩いて本門寺まできます。
 日蓮宗の信徒は必ずお参りをして、日蓮聖人に供養しなければなりません。
 私達の親と思って忘れてはならない行事です。

 さて、やっと涼しくなってきたと思っているうちに寒くなってきました。
 昨年よりは灯油が安くなったようです。
 夏は入り口の駐車場の工事で、だいぶ日焼けをしました。
 おかげさまで立派な駐車場ができました。
 これから雪がふり、道路がせまくなると、なおさら有難さがわかります。
 お寺は1月の熱湯祈祷、2月の節分と厄除けと行事がつづきます。
 いつも心配していたのは駐車のことでした。
 来年は安心して行事に専念できそうです。
 近所の方にも利用していただければ、お寺として存在感ができます。
 また、寺院関係や諸方面に妙覚寺の発展が伝わり、信用につながっています。
 檀家さんの中には3代目、4代目という子供が増えています。その中には職について活躍している人がいます。職場や友人を通して、思わぬところで妙覚寺との縁があるようです。
 先代の日延法尼が築いてきた檀家さんの裾が広がってきました。
 ただただ、日延法尼に感謝申しあげるのみです。
 師匠と妙覚寺の名前、そして、日蓮聖人の名を汚さないようにしましょう。
 私達の行いが、そのまま法華経と言われた日延法尼の言葉を再認識いたしましょう。