68.上行菩薩の再誕(日蓮聖人)

 日蓮宗は日蓮聖人を開祖としています。
 日蓮聖人は法華経を最高の教えとして布教しました。
 仏教には八宗・十宗と宗派が分かれましたが、釈尊の教えです。
 釈尊の教えは相手に応じて説かれた対機説法がほとんでです。
 これを随他意といいます。
 生まれた子供が50歳になるまでの期間、教えを説かれました。
 最初はやさしく解りやすく説きました。
 42年を経過して法華経を説きました。
 法華経は随自意といって、釈尊の本意を説いた教えです。
 この中に釈尊の最初の久遠の弟子として上行菩薩が始めて説かれました。
 500億塵点劫という過去に弟子となったと説かれています。
 そして、末法時代にはこの上行菩薩でなければ釈尊の本意である教えを説くことができないと説いています。
 この上行菩薩とは日蓮聖人のことです。
 日蓮宗では基本的な教えとなっています。

 さて、日蓮宗では当然の教えで、重要なのは、

 ○釈尊には久遠の弟子がいたこと。
 ○法華経において末法に生まれてくると予言されたこと。
 ○日蓮聖人はこの自覚をされ不惜身命で法華経を布教したこと。

 があげられます。
 一つ、大事なのは私達人間の生命というのは過去、久遠よりひき続いているということです。人生は死んだらお終いということではないことです。
 現実に、日蓮聖人はこの世界に生まれてこられたのです。
 そして、死後においては霊山浄土にて私達を見ているということです。
 私達のお祖師さまに対する信仰は、常にお祖師さまに通じていることなのです。
 清浄な気持ちをお祖師さまに届けられる信仰をしましょう。