94.明鏡(めいきょう) |
鏡はどこの家庭にもあり、不思議なものと思う人はいないでしょう。しかし、鏡が発明される前は、桶に水をいれ、そこに写る顔を見て化粧したとは、誰も想像できません。日蓮聖人の「水鏡の御影」も、まさに、水面に映し出されたご尊顔を拝写されたものです ところで、この鏡はいつまでも明るくきれいなものではありません。理容室や美容室の大きな鏡も毎日の手入れが必要です。どのような明鏡でも、磨かなければ「暗鏡」となるのです。日蓮聖人は信仰も、この鏡とおなじで、毎日、磨かなければ曇ってしまうとのべています。 法華経の信仰は、自分の見た目の姿をきれいにするだけではなく、心や根性のなかにある罪業という汚れを清めるのです。私たちの明鏡はどこにあるのか、それは、皆さんの家におまつりしている御本尊さまが明鏡です。御本尊さまは、皆様の家庭の様子をうかべているのです。ご精進をお願いします。 |
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